はじめての森

Diary

01.はじめての森

身の丈を超えるブッシュが壁のように連なり、森の中へは容易に入れそうにない。
それでも大きな岩の脇にかすかな踏み跡があった。ひとの道かもさだかでないが、平坦に森へとつづいている。

木々が頭上に繁茂する森の中で下草は疎らになる。奥に進むにつれ踏み跡は幾筋にも広がり巾6mを超える道路敷きになった。路面には20年生の常照広葉樹が林立し、にわかにそれとは思えないが、散乱する朽ちた空き缶にその名残りがうかがえた。

かって、ひとが造成した路をケモノ達が使っていたのだ。